BEST設立の経緯

 再生可能エネルギーやPower-to-GasによるCO2フリー燃料の製造技術は、持続可能な循環型社会の構築に必要不可欠であり、今後、我々日本だけでなく世界全体が協力して取り組むべき重要課題です。再生可能エネルギーの一つとして 塩分濃度差エネルギー(Salinity Gradient Energy: SGE) があります。例えば淡水 (1 m3) と海水 (1 m3) を混ぜた時に、得られる電力の最大ポテンシャルは約500 Whになります。これは水素量に換算すると約140リットル分になり、水素で走る燃料電池車が約1.5 km走れる計算になります。

 我々は河川と海水の合流部、海岸域に設置されている下水処理場の処理水放流部などの様々な場所で、現在無駄に捨てられているSGEを有効活用し、電気やCO2フリー燃料の製造に利用するといった新たな試みに挑戦すべく一致団結し、今回新たに、山口大学にブルーエナジーセンター(Blue Energy center for SGE Technology: BEST)を設立しました。このBESTでは、SGEを活用した新技術の開発を強力に推進するとともに、それら新技術の早急な社会実装の貢献に努めたいと考えております。


 
 

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